Pet Art構想のきっかけとなった出来事

PET ARTの構想の元となったのは、ずっと以前の「とてもうれしかった体験」だと、前回書きました。
今日は、その個人的な体験についてお話ししようと思います。

 

それは、今から8年ほど前に、パリで飼っていた愛犬を突然亡くしてしまったときのことです。

獣医さんでのちょっとした簡単な手術、のはずだったのですが、そのまま麻酔から目覚めませんでした。
あと半月で12歳になる、という7月の終わりでした。

ものすごく暑い日でした。


獣医からの電話で、一瞬のうちに頭の中が真っ白になってしまった感覚とか、次の瞬間に襲ってきた嵐のような後悔や罪悪感、そしてそのまた後にやってきて、かなり長いこと居座り続けたぽっかりと穴の開いたような「不在感」を、今でもありありと思い出すことができます。

 

家族やたくさんの友人たちが心のこもった温かい言葉をかけてくれました。本当に本当にありがたかったです。そのおかげでなんとか辛い時期を乗り越えることができました。

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↑私が飼っていた犬です。名前はjojoと言います。犬種はフランスではEpagneul Breton(エパニュール・ブルトン)、日本ではブリタニー・スパニエル、というそうです。中型の猟犬で、フランスのブルターニュ地方産なのでこのような名前になったのだとか。(ブルトンというのはブルターニュの、という意味です)

 

当時からパリには何人かのアーティストの友人がいまして、家に遊びに来たり、jojoも一緒に連れてドライブ旅行などにも出かけていたのですが、中でももっとも親しかった友人が、jojoの立体作品を作ってプレゼントしてくれました。

 

jojoの個性がよくとらえられていて、しかも単なる「似姿」だけではない、作品そのものが持つ存在感や愛情、といったものが伝わってきて、とてもうれしかったし、感動しました。

今思えば、「アートが持つ力」をそのときに実感したのだと思います。

 

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↑友人が作ってくれたjojoの立体作品。8年経った今もjojoの写真立ての横で見守ってくれています。毎日「おはよう」「おやすみ」と声をかけます。

 

とても当たり前のことなのですが、生きていたものが亡くなってしまうと、もう記憶の中や、写真の中でしかその姿を見ることはできません。
でも、アートという「もうひとつの形」となって、ずっと身近にあり続けてくれる、というのはとてもいいものだな、ということをその時に身をもって体験したのでした。

 

この体験が、種のようにずっと心の中に眠っていて、あるとき芽を出すように浮かんできたのが、このサービスを始めるきっかけとなりました。
あの時にうれしかった自分の気持ちと同じように、アートの力が癒しや感動となって、誰かに喜んでもらえるのではないだろうか、と思いついたのがそもそもの始まりです。

 

それからは、日々の生活のための仕事をせっせとこなしながら、少しずつ具体的な構想を固めていきました。

コンセプトを考えていくうちに、私の場合は愛犬を亡くす、という体験がきっかけとなったけれど、亡きペットだけじゃなく、愛するペットが素敵なアート作品になってお部屋を飾ったり、アクセサリーとして身に付けられるのは、きっととてもワクワクする体験になり得るし、ペットを飼っている誰か大切な人のためにプレゼントしたら、喜ばれること間違いなし!じゃないか、などなど、少しずつ具体的なサービスのイメージが出来上がっていきました。

 

そして、幸いなことに、私の構想に快く賛同してくれるアーティストの人たちとも出会うことができました。もちろん、jojo作品を作ってくれた友人に真っ先に声を掛けたのはいうまでもありません。今回は素晴らしいフエルトの立体作品を提供してくれているカイト サイコさんです。

 

参加してもらったのは皆、個性豊かで才能あるアーティストばかりです。お客様に心を込めた作品を受注制作する、という体験はきっと楽しくて、やりがいのある仕事になり得る、と思ってくれています。(そもそもアーティスト、というのは、人に喜んでもらうのが大好きな人たちなのです)
アーティストの方々以外にも、作品の写真を撮ってくれるフォトグラファー、ウェブサイトを作ってくださるウェブデザイナー、そしてステキなロゴを作ってくれたアートデザイナーの皆さんなど、多くの方に協力していただきつつ、なんとかスタートを切ることができました。

 

これから少しずつ、このブログでもアーティストの人たちについても紹介していこうと思います。

 

長文を読んでいただきありがとうございました。
また、次回!

杉山 清美